PERFECT DAYS
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TOHOシネマズ新宿で映画をハシゴ。
16時からのゴジラを観たあとロビーでスマホをポチポチ買って滑り込んだ(A席で首バキバキなった)。
無口で丁寧な暮らしぶり、東京の風景、繰り返すルーティンの日々。
印象的に差し込まれる木漏れ日にはジャズ性があり一日として同じ日はない。
今年東京から出てゆく自分にとって東京の表象を強く感じた。
イーストトーキョーが舞台なのもより身近に感じられた要因かもしれない。
文化的な暮らしへの憧れを持つ者は多い。
では「文化的って何よ」に対する回答は難しい。
ひとつの文化的な暮らしの形とその悲哀が閉じ込められている。
文化的な暮らしを送りつつも孤独は拭い去れない。不協和な映像が流れる夢。
田中泯演じるホームレスへの眼差しの一部には、疎外され老いさらばえる我が身への大いなる不安も感じられた。
ヒトとのコミュニケーションを通じて流す涙の理由は「こんなふうに 生きていけたなら」が本懐なのだろう。
まず平山の部屋にラジオはある。また、平山が消費しない娯楽は映画以外にもある。
上記二点は児戯地味た揚げ足取りのようで、その実、ロジックの屋台骨への反論として機能すると思う。
思いつきに引き付けるため都合の良い部分をすくい取る評論はあまりに若すぎないだろうか。